マルチペアリング時の制限

先日購入した「聴くだけブルートゥース2」ですが、スマホとナビの同時接続は出来ませんでした。
よく検証しないまま記事にしてしまったので訂正しておきます。
繋がらないのは、この製品が厳密にはマルチペアリング接続に対応してないからです。
なんだそりゃ? と思いましたが、あるサイトの解説を見て理由が分かりました。
残念ながら当該サイトは消滅してしまったので、私なりの言葉で説明します。
一つのプロファイルで繋げられる機器は一つだけ
この製品はBluetoothプロファイル規格のA2DP、HSP、HFPに対応しています。
一方、ナビのBT送信機とスマホは、ともにA2DPを接続に使用します。
通常一つのプロファイルに対して同時に繋げられる機器は一つだけです。
しかしスマホとナビはどちらもA2DPを使用するので同時接続出来ないのです。

実際にイジってみるまで気付きませんでした。
異なるプロファイル規格なら同時接続可能
ちなみにレーダー探知機はHSPを利用するのでスマホと同時接続出来ます。
ゆえにHSPで電波を飛ばすBT送信機があればスマホと同時接続出来るはずです。
実際にHSP対応のBT送信機がありますが、HSPは携帯電話やヘッドセットの規格です。
なので音楽を聴くには音質が悪く使い勝手がよくないようです。(下記サイト参照)

ラジオのような音質では誰も満足出来ないでしょう。
マルチペアリング対応のインカムは少なく高価
A2DP機器を複数同時に繋げられるのは限られたハイエンドのインカムだけのようです。
インカムのマルチペアリングって意外にも難易度が高かったのですね。(・_・;
あとで色々苦労するなら最初からハイエンドのインカムを買った方がいいのかも。
ナビ内蔵のBluetoothは使い物にならない場合も
Bluetooth機能を内蔵したナビの方が安心かと思ったら、そうでもないようです。
たとえBluetooth内蔵でもBluetoothオーディオに対応してない製品もあるそうです(爆)

それじゃBluetoothあっても意味ないじゃん(汗)
BT送信機の問題
マルチペアリング以前に、そもそも通常のペアリング自体が上手くいきません。
相性の問題かと思いBT送信機を複数試してみましたが全部ダメでした。

プロファイルのバージョン違いで繋がらない事もあります。
口コミで接続実績のあった、このBT送信機を使ってようやく接続出来ました。
雨で壊れたので今は別の製品を使ってますが、名前が違うだけで物は一緒です。
BT受信機の問題
手持ちの物で使えたのはアンプを内蔵したオーディオテクニカ製のBT受信機だけでした。
聴くだけブルートゥース2もアンプ内蔵なので当然問題なく使えます。
アンプを内蔵しない受信機だと蚊の鳴くような音量でしか聞こえませんでした。
ノイズの問題と対策
バイクで給電しながら使うと音にノイズが乗るようです。
半信半疑でこのようなノイズフィルターを付けてみたら気にならなくなりました。
無理くり二台接続する方法
ナビとスマホの信号をアダプターで混合してからBT送信機で送る方法もあります。
この方法で問題なく使えてる人もおられるようです。
以前コメントをいただきました。

形のよく似たモノラル用の製品もあるので御注意下さい。
音が小さい時は抵抗入りケーブルを使う
信号を混合すると音量が低下する場合は抵抗入りケーブルを使うといいようです。
理由は説明すると長くなるので、下記の記事の下の方を御覧下さい。

需要ないのかステレオ対応の抵抗入りケーブルはこれしか見つかりません。
まとめ
残念ながら今回はマルチペアリングによるナビとスマホの同時使用は出来ませんでした。
しかし音楽はナビでも再生出来るのでワイヤレス化の恩恵に与れただけで満足です。

煩わしいケーブルから解放されただけで気分が軽くなるとは。
それにしてもローエンドで価格の安い製品は、やはり何か欠けてますね。
似たような事をお考えの方は私の失敗を参考にして下さい。(T_T)