心霊スポット、おせんころがし(勝浦)

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場所

かつて房総随一の難所といわれた勝浦の「おせんころがし」に行ってきました。

心霊スポットとして知られてますが、噂とは裏腹に非常に景色の綺麗な場所です。
いわくつきの場所ですが、一度バイクで走ってみたいと思ってました。

海沿いを走る旧道、お仙様の供養塔、その近くの漁港の背後には廃道があります。
おせんころがしは供養塔のある崖ですが、この辺り一帯がそう呼ばれてます。

供養塔や旧道はそれほど危険ではありませんが、漁港裏の廃道は別。
時々侵入する人がいるようですが、そこだけはやめた方がいいですよ。

いわ

あらすじ

その昔、領主の横暴に耐えかねた村人達が深夜、領主の屋敷を襲って寝ていた領主をむしろに巻いて崖から投げ落とした。しかし投げ落とされたのは領主でなく領主の隣で寝ていた娘のお仙だった。(千葉の民話・民謡・童謡

これには諸説あり、横暴な父親を改心させようと娘のお仙が崖から身を投げたという説もあります。
他にも横暴な領主への見せしめに村人がお仙をリンチにかけたなど色々なパターンがあるそうです。

投げ落とされたお仙が転げ落ちた崖なので「おせんころがし」と呼ばれるようになったとか。

ちなみに旧道のトンネル付近は昭和の時代に凶悪な殺人事件があった場所です。
このように昔から事件や事故が多かった場所なので心霊スポットにされてしまったようです。

旧道

安房小湊の辺りに来ました。暑すぎるせいか海で泳いでる人はいません。

白い塔は旧道おせんころがしの近くにある誕生寺の仏舎利だそうです。

誕生寺を過ぎて不気味なトンネルをくぐると旧道おせんころがしが現れます。

見上げるとこの崖……。ここは立ち止まらない方がいいと思いますよ。

もし岩でも落ちてきたら木っ端微塵です。無意識に電柱の陰に逃げてます。

悲惨な事件とは裏腹に、ここの海はとてつもなく綺麗だったりします。

烏帽子岩みたいのが見えました。古地図にある雀島ってのがこれなんでしょうか。

同じ太平洋でも九十九里とは色が違います。背後が崖でなけりゃ一日眺めていたい。

車で来て写真撮ってる人や、ダイビング(密猟?)してる人もチラホラいました。

供養塔

入り口の駐車場。背後を走る道路は外房黒潮ライン。気をつけないと見落としそうな場所にあります。

朝から何も食べてなかったので駐車場で野飯。ここ一応、心霊スポットだというのに。(^^;;

駐車場から奥に進むとこんな看板が。マップで土産物店に見えた建物はこれでした(汗)

この先は徒歩でないと入れません。カップルは右へ。ぼっちライダーは左へ。

寂しい一本道ですが、いくらも歩かないうちに断崖絶壁に出ます。

供養塔。墓参する人もいないので成田山の不動明王真言を唱えてあげました。(^_^;

この頼りない手摺で遮られただけの狭い崖が、お仙様が投げ落とされた場所らしい。

腕を伸ばして撮影しました。これが限界。高さもあるので落ちたら助かりません。

ここで悲劇があったとは思えないほど目の前には青く美しい海が広がってました。

動画

海岸沿いの旧道と供養塔の動画を撮ってきました。
旧道は思ったより短かったので拍子抜けしました。

[VERSYS-X]おせんころがし(旧道)
[VERSYS-X]おせんころがし(供養塔)

霊視(ぉ..

この一帯からは心霊スポットにありがちな嫌な雰囲気は感じませんでした。

供養塔では女性の悲鳴が聞こえるそうですが、それは隣のホテルでは…?(^^;;
それよりも海岸にいた全裸ダイバー(密猟者?)の方が怖かったです!

旧道や供養塔よりも殺人事件のあった陰鬱なトンネルの方が嫌な気配がしました。
見た途端に「こりゃダメだ……」と思って引き返そうとしたほどです(汗)

感想

ここは房総でもっとも海が綺麗に見える場所ではないでしょうか。
何もありませんがツーリングスポット的には最高の場所だと思います。

しかし供養塔の放置ぶりから見て、ここを観光地として開発するつもりはない様子。
一方、廃墟と化していた隣の旧行川アイランド跡地は再開発が決まったそうです。

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