トラブル発生
走行中にFIランプが点灯したので急遽帰還しました。
メーターパネル左上のオレンジのランプです。
普通はエンジンが掛かると消灯するはずですが、始動後も消えません。
つい先日、点火プラグを交換したばかりなので、何かヘマしたのかと焦りました。
一時的な不具合で点灯する事もあるので、しばらく放置してみました。
しかし一週間過ぎても消えないので原因を探ってみる事に……。
バイクには自己診断機能があるので、まずそれを利用してみます。
自己診断
診断機がなくてもメーターパネルにサービスコードを表示させる事が出来ます。
サービスコードの番号から不具合の原因を突き止められます。
ODOメーターを表示させ、二つあるボタンを同時に長押しすると診断コードが表示されます。
サービスコードは「33」
これはO2センサーの異常を示すコードです。
FIランプの点灯はO2センサーが原因の場合が多いそうです。
というわけでO2センサーを点検・清掃してみる事にしました。
ヒーター導通検査
エキゾーストマニホールドに付いてるプラグがO2センサーです。こんな過酷な場所にあるとは(汗)
故障の多くはヒーターの断線らしいので、センサーのコネクターを外してテスターで調べてみます。
抵抗値が無限大だと断線してますが、値が出ているのでヒーター回路は生きてるようです。
センサー取り外し
センサーを外してみます。コネクターの頭が邪魔でメガネレンチが通らないはずなのですが。
あっさり通ってしまいました。本来はO2センサーソケットを使わないと外せません。
緩まないのでオイルスプレーを使いました。エキマニは柔いので無理に回そうとすると壊れます。
センサー清掃
煤けてるので掃除します。中身はただの素子(石)ですが、落としただけで割れてしまうので注意。
ブラシの柄で指した部分に穴が見えますが、ここも汚れると誤作動を起こすそうなので掃除します。
パーツクリーナーで丁寧に洗浄。油汚れは厳禁なので普段掃除する時も気をつけた方がいいですね。
綺麗になりました。掃除は不要のはずですが、素子の劣化を防ぐためには時々掃除した方がよさそう。
洗浄後はセンサーをよく乾かします。濡れてると不具合の原因に。念のため半日かけて乾かしました。
センサー取り付け
焼付き防止のためにネジ部にモリブデングリスを塗布してからエキマニにO2センサーを取り付けます。
普段は掃除しにくい場所なので、センサーに油がかからないよう注意しながらエキマニを磨きました。
エラーコード消去
診断機があればFIランプとエラーコードを簡単に消せます。
ない場合は以下の手順で消す事が出来ます。
- エンジンを始動しアイドリングを30秒以上維持する。
- 40km/h以上の速度で五分以上走行した後、エンジンを切る。
この手順を合計三回繰り返す。(手順一回あたり10分以上時間をかける。)
少々分かりにくいですが、簡単にいえばアイドリングと走行を繰り返せばいいのです。
走行中に信号で停止しても問題ないようで、10分以上続ければちゃんとカウントされます。
O2センサーの不具合が解消していれば、これでFIランプが消えるはずです。
もしまだ問題があれば、一度消えても再点灯するかもしれません。
手順実行
途中で止まったら駄目なのかと思い、信号で躓くたびに最初からやり直しました。オツカレちゃん。
時間かかりましたが、気付いたらランプが消えてました。太東漁港まで行ってしまいましたよ(汗)
交換費用
センサー本体の修理は不可能なのでバイク店に持ち込むと基本交換になります。
交換になれば廃棄されるのでダメもとで取り外して掃除してみた次第です。
ちなみにお値段は結構しますが、他の車種に比べればまだ安い方です。
センサー、オキシゲン(部品番号:21176-0839) ¥10,615(税込み、工賃・送料別)
ちなみにO2センサー自体は本来、5~10万kmもつように作られてるそうです。
掃除もしなくて大丈夫なはずですが、実際には汚れなどで不具合を起こすようです。
エンジンオイルの入れ過ぎでセンサーが壊れるなんて事もあるらしい。
燃費が極端に落ちてきたら取り外して掃除してみてもいいかもしれません。